top of page
執筆者の写真KDK-TRADING

シリコーン型で何回脱型できるの?①(シリコーン編)

更新日:2023年2月4日

皆さま、いつもありがとうございます!

本年もどうぞ宜しくお願い致します☆


2023年最初のブログは、今までで一番聞かれたけど、お答えしにくかったご質問。

『CRN40やCRN25のシリコーン型では、何回脱型できるの?』

について、シリコーンゴムと脱型回数に焦点を絞ってお話しをしたいと思います。


【371ro様】2017年制作

弊社でも販売しております一般的な型取り用シリコーンゴムは「RTV-2」という種類になります。

これは「Room Temperature Vulcanizing」の略であり、室温(常温)硬化型、2は2液型(主剤と硬化剤)を意味します。


皆様がよくご使用されるのは、縮合型と呼ばれるタイプで、その中では〝一般タイプ″と〝高強度タイプ″に分かれます。

一般タイプ″は引裂き強度が比較的弱く、切れ目があると簡単に裂けてしまいます。

それに比べ〝高強度タイプ″は引裂き強度が強く、なかなか裂けません。


一概に裂けやすいタイプだから、脱型回数が絶対に少なめという事ではありません。

ですがシリコーンゴム型は、逆テーパーなど無理な型抜きをする事も多く、〝高強度タイプ″は裂けにくい事から、脱型回数も伸びることが多いです。

そうは言っても、あくまでゴムである以上金型や樹脂型と比べると耐久性は極端に悪く、多数の型取りをする時には気を付けなければなりません。


これまでの経験上、脱型回数を伸ばすために「これは絶対やってた方がいい!」と思う事が一つあります。

それは最初から離型剤を塗布するという事です。


皆様の中には、〝抜け″が悪くなってから離型剤を塗布する方もいらっしゃるかと思いますが、(〝抜け″が悪くなる)=(型表面が劣化している)ということなんです。

既に悪くなったものは、延命措置がしにくいものです。

最初から数多くを脱型しないものはともかく、売れ行きによっては最後まで何個脱型するか分からないものに対しては、型が悪くなる前からしっかりと離型剤を塗布して頂く事で、シリコーン型の脱型回数を少しでも多く出来ると思います。


メタフォームBS(離型剤)

当店で取り扱いのある「メタフォームBS」は、ウレタン成形後に中性洗剤で離形成分がよく落ち、後の塗装がしやすい離型材です。


脱型回数を増やしたくて、まだ離型剤を使われたことがない方や、使ったことはあるけど最初から塗布したことがない方は、一度お試し下さい!


では、皆さまにとって幸多き一年となりますように!

閲覧数:320回0件のコメント

Comentários


bottom of page